KAGURA OFFICIAL BLOG

マンションで造作家具を作る際に気を付けるポイントとは

2019.7.20

 

家具業界でいうところの「造作家具」とは、一般的な「置き家具」と異なり、部屋の壁や天井・床などに組み込んで設置する家具のことを指します。

壁や天井などに固定することで耐震性が高まり、サイズ自体も空間に応じて決める為、収納家具の左右の壁の隙間や、天井近くの空間まで有効活用でき、収納力も大きく高まることが魅力です。

また、空間の一部であるかのように一体感を生み出し、収納力がありながらもスッキリとした印象を与えてくれます。

今回は、造作家具でどのようなものを作ることができるのか、また造作家具を作る際に覚えておきたいポイントなどをみていきましょう。

 

造作家具のメリットと注意点は


造作家具は前述のとおり、部屋の間取りや隙間に合わせてピッタリのサイズとテイストで配置できるのが一番のメリットです。

納めたい収納物に合わせて引き出しや扉などの仕様も細かく設定できるので、使い勝手まで考えられた自分だけの一点物の家具が出来上がります。

ここで気をつけなければいけないのがライフスタイルの変化という観点。

置き家具と異なり、造作家具は壁や天井といった建築に固定します。

つまり、一度取り付けるとその移動や撤去が容易ではないのです。

引越しや模様替えにともなって家具を移動することを想定した場合、置き家具に軍配があがります。

置き家具の優位性、造作家具の優位性を比較して、自分にどちらが合うのかを見極めることが大事です。

 

マンションで造作家具を作る際の注意点


造作家具は壁面や天井などの建築にコースレッド(ビス)などで固定をしますので、賃貸物件に住んでいる人は貸主への確認が必要となります。

壁面や天井などの固定には、その壁面などに施工用の下地が入っているかどうかの確認も重要です。

一般的な木造住宅の壁は木製の通し柱や管柱、間柱などで枠組みが作られています。

その上に石膏ボードを貼りつけて、さらにクロス(壁紙)で仕上げてあります。

木造住宅の場合は特に大きい重量物や体重がかかる家具でなければ、柱を下地代わりに使用します。

下地となる柱は通常455mmピッチ(間隔)で壁の中にあるので、そこを狙ってコースレッドを打ち込み固定が出来ます。

しかし、マンションの場合は、壁の内側に特別に木製の下地を入れていない限りは、下地となる木材はありません。

マンションの構造は鉄筋造、鉄骨造などありますが、基本的に躯体(くたい)と呼ばれる構造部分の壁にはコンクリートが入っています。

このようにコンクリートの入った躯体壁(くたいかべ)と呼ばれる部分は基本的にマンションの共用部分となるため、分譲マンションであっても自由にコンクリートビスなどを打ち込むことは出来ません。

隣の住居との境となる戸境壁も、この躯体壁と呼ばれる部分に当たりますのでビスを打ち込むことが出来ないので注意が必要です。

住居の中でも、部屋と部屋を隔てる壁、もしくは部屋と廊下を隔てる壁の場合は、コンクリートではなく軽量鉄骨と呼ばれるビスの打てる材料が入っていることが殆どですので造作家具をとりつけることが可能です。

ホームセンターなどでも「下地チェッカー」といって下地の構造を確認するものが販売されていますが、それでも自分で壁の中の下地材を探すのは非常に難しいため、専門の家具店にご相談することをお勧めします。

 

無垢材でオーダーの造作家具を作るということ


造作家具はマンションの購入時に合わせてオプションで注文をすることが多くあります。

キッチンやその他の建具と色味をあわせることが出来たり、部屋の引き渡し時に既に家具も出来上がっていることで入居時からすぐに使い始められることが最大のメリットといえるでしょう。

建具などと色味を合わせて製作されるオプションの造作家具は確かに部屋全体の統一感が生まれ、それ自体は非常に美しいのですが、木目調のプリントシートやメラミン化粧板、突板といったものを使用したものが多く、年月を重ねていくうちに傷みが出て、シートが剥がれたり、下地が見えてしまったりします。

造作家具を選ぶという事は、基本的にその住宅に長く住まうことを想定されているはず。

そのような家具が年月とともに最初の輝きを失っていくのはとても残念なことです。

その点、無垢材で作られた家具は年月とともに色に深みが生まれ、傷すらも風合いとして包み込んでしまう強さがあります。

何十年も使用することを想定した造作家具だからこそ、何十年と味わい深く使い続けることのできる無垢材で作ることを検討してみてはいかがでしょうか。

 

オプション販売ではなく、私たち家具蔵のようなオーダー家具店で造作家具をご注文いただく場合、マンションの引き渡しまでは工事を行うことが出来ません。

そのため少しでも早く使い始めて頂くためには、内覧会や確認会などに同行させて頂いて、造作家具を設置する場所の採寸を行う事が重要となります。

家具蔵各店では経験豊富なスタッフが採寸、打合せ、施工立ち合いに至るまで全てを行っています。

是非内覧会の前に一度、各店で実物をご覧いただきながら無垢材造作家具をご検討いただければと思います。

 

 

家具蔵の無垢材オーダーボードの事例はこちらから

特注収納家具の事例も満載の無料実例集5点セットのご請求はこちらから


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2024 (149)
  • [+]2023 (366)
  • [+]2022 (364)
  • [+]2021 (365)
  • [+]2020 (368)
  • [+]2019 (366)
  • [+]2018 (85)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (32)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.