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ソファの歴史を知る

2019.2.12

リビング家具の代表的なものの一つでもあるソファ。

のんびりTVを見てみたり、お茶を飲みながらゆったり読書をしてみたりと、寛ぎアイテムとして欠かせないインテリアアイテムですが、一体この「ソファ」とはどの様にして生まれたのでしょうか。

今回はそんなソファの歴史についてのお話しです。

 

ソファの起源は中東にあり


そもそも、ソファはどこの国で生まれたのでしょうか。

実は、大元の流れは中東にそのルーツがありました。

中東には広大な砂漠地帯が広がっていて、主な移動の手段は過酷な乾燥環境でも対応できるラクダに乗ってのものでした。

そのラクダで砂漠を渡る時に、身体の負担を軽減できるように使用した敷物「セッティ」がソファの起源といわれています。

どちらかというと今で言うクッションのようなものですね。

この「セッティ」は、その後時代の流れとともにラクダに乗る時以外にも普段の人々の暮らしの中でも使われるようになっていきます。

「セッティ」は今でも用いられています。

ちなみに現在ソファには様々な呼称があります。

・カウチ(couch)-フランス語でベッドを指す

・カナペ(canape)-「背もたれ」「肘掛け」「クッションのある座面」で構成される椅子

・セッティ(settee)-2人以上腰掛けられる、背もたれと肘掛けのあるソファ

・チェスターフィールド(chesterfield)-イギリスの家具会社の名前

 

ソファは社交アイテムから暮らしの道具へ


その後、王族や貴族の中でも自らの権威や威厳を象徴するために、ソファもそのデザインや装飾を様々に変えていきます。

1600年代初期のソファは四角く、椅子同様の贅沢な木枠に華やかな柄の革張りでしたが、こうした贅沢な「ルイ13世様式」の家具は、より簡素な「ルイ14世様式」に置き換わっていきます。

その後の「ルイ15世様式」のソファは背もたれに背中の形に合わせたカーブがかかっており、それまでのソファに比べると小さくて軽いものとなりました。

「ルイ16世様式」の家具は、家具の形状それ自体より華やかな装飾で彩られたことの方が特徴的でした。

ソファのイメージとしてお馴染みの「肘掛けや背もたれのある長椅子」というデザインスタイルは、18世紀のフランスで確立されたと言われています。

宮廷の中で王室家や貴族などの上流階級の人たちが、ゆったりとくつろぎながら会話を楽しむために使われる長椅子として普及していきました。

当時の王族や貴族の間では、コミュニケーションとその関係性が重視されていた事もあり、相手との距離を縮めつつも長時間の座姿勢も可能なものとして欠かせないアイテムとなったのです。

フランス革命後の帝政様式(アンピール様式)では、ローマ帝国や古代エジプトを思わせる異国的な装飾がさらに目立つようになりました。

ルネサンス様式、バロック様式、ロココ様式、アンピール様式など、時代の変遷と共にさまざまなスタイルのソファが生まれていきます。

ただ貴族社会では、使い勝手よりも見た目が重視される傾向にありました。

フランスは1814年の王政復古後、数度の市民革命を繰り返します。

市民の力が強まっていく中で、ソファはより簡素で、紫や緋色の渦巻き模様で飾られた木製のものが目立ち、より弾力性を増すようになりました。

それは王族や貴族が使用していたものが一般市民に広く普及していく中で、過度な装飾は必要なくなり、あくまでも実生活で使い易く、シンプルなものという視点で作られるようになったためです。

1920年代~30年代にかけてはアール・デコ様式がソファにも導入され、より四角い形状のものも現れます。

一方ではモダニズム様式も家具デザインに導入されました。

以後、ソファの形状や構造は多様性を増していきました。

 

現代のソファスタイルへ


その後、技術の進歩によってクッション素材やファブリック、また革などのカバーも機能性を持たせたものへとソファも発展していきます。

しかし、日本では近代までソファの需要がありませんでした。

その理由は一体なぜでしょうか。
日本の文化で特徴的な事といえば「家で靴を脱ぐ」という習慣でしょう。
そして、ソファの普及した地域、欧州などでは「室内でも靴を履きっぱなし」という事が当たり前でした。

様々な弊害がありながらも頑なに靴を脱がない諸外国の人には、ソファというのは靴を履きながらも寛げる限られたスペースだったのでしょう。
それに対して、日本人は室内で靴を脱ぐので「床全てが寛ぎスペース」でした。
そのため、こういった家具があまり普及しなかったのでしょう。

戦後、日本でも人々の暮らしが西洋化していく中で「応接間」という空間が広まっていきます。

玄関から入ってその脇に設けられる事の多い応接間は、大切なお客様をお通しする場として対面する様にソファが置かれました。

昨今の間取りでは応接間を設ける事も少なくなり、リビングルームという自分達が寛ぐ場所にソファが用いられる様になっていき、その形状やデザインなど求めるものも多様化していったのです。

 

いかがでしたか。

普段何気なく使っている身の回りの家具たちにも、そこには様々な歴史があります。

お気に入りのソファに寛いで、悠久の歴史に思いをはせてみるのも良いですね。

 

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