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「アメリカンブラックウォールナット」

2015.2.1

世界中で人気を博する「ウォールナット」ですが、昔から高級家具に用いられてきた歴史があります。

加工性の高さや加工後の狂いの少なさに加え、落ち着いた雰囲気と高級感などウォールナットならではのキャラクターが人気の理由です。

 

家具蔵では世界に200種以上あると言われるウォールナットの中でも「アメリカンブラックウォールナット」という木材を使用しています。この樹はアメリカ合衆国東北部に位置するアパラチアン山脈に生息しており、はじめは濃い茶色、そして時間の経過とともに明るくまろやかな茶色へと変化していきます。

 

 wood_walnut.jpg

 

このアメリカンブラックウォールナットの産地であるアパラチアン山脈は、アメリカ合衆国北アパラチア地方を北端とし、南へペンシルバニア州からアラバマ州へと大西洋に沿って山脈が形成されており、アメリカ合衆国内のエリアだけでも2000キロメートルあります。これは日本の全土に近い広域な地域です。

 

また西部では石油や石炭を始め鉱物資源が豊富で採掘されており、ウォールナットはこのようなミネラルが多分に含まれる土壌で育つことによって、青や紫の色素を含む妖艶ともえる色彩をその身に宿していると言われています。

 

アパラチアン山脈は大西洋から見ると、アメリカ大陸を守る障壁のようにそびえています。谷と山が深く連続的に繰り返すこの山脈は、植民地時代に新天地を目指した移住者の困難となったことは想像に難しくありません。

そんな植民地時代の人々は、山脈の先の平野に自由を見出し突き進みます。しかし、この困難な道中であきらめて山脈の中に住み着く人も出てきました。HillBilly(ヒルビリー)と呼ばれる彼らは、山岳部の開墾や狩猟を行いながらコミュニティを形成していきます。海を越えアメリカ大陸にたどりつき、山岳部を開拓する彼らの目には、どんな景観が映っていたのでしょうか?

 

アメリカンブラックウォールナットは彼らに栄養豊かなクルミの実を提供してきました。人の生活に寄り添い、その時代の移り変わりを共にしてきた歴史を持っています。

 

KGRA_015_DN14626_L.jpg

 

ウォールナットに限らず、家具蔵で取り扱う樹種には様々なドラマがあります。あなたの気になる樹種、お使いの樹種にはどんなエピソードがあるか、店頭でスタッフにお尋ね頂ければ幸いです。

 

 


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