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ドイツ人のものを大切にするという考え方

2018.5.15

日本人とドイツ人は世界的に見ると、ともに「勤勉」である点で共通項があるといわれています。

今ではW杯に出場することが当たり前になった日本のサッカー。

その礎をつくったドイツから派遣されたデッドマール・クラマー氏は、日本人の特性はドイツ人と合致するところが多く、自国の組織的なサッカーを導入しやすかったと語っています。

一方で「もの」に対する考え方が異なることは意外と知られていません。

例えば、「ドイツ」と聞くと、選び抜かれた物に囲まれ、“散らかる”といったことには無縁そうなイメージがありませんか?

実際、本当にそのとおりなのです。

ドイツ人が考えるシンプルとは見かけだけではなく、ものを大切にするから余計な買い物はしないという考え方が深く浸透し、日々の行動に染み付いています。

「シンプルな暮らし」を目指す人が増えている今の日本。

本当の意味での「シンプルな暮らし」のヒントがここに隠されているかもしれません。

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ドイツ人にならう、ムダな買い物のなくし方


1.“段取りを整理してから取り組む”から、“物に向き合う心の余裕”がある。

ドイツ人は「これは本当に必要?」「もっと使いやすくするには?」など、一つ一つについて自分なりに考える習慣が根づいていて、それがムダを省くことにつながっています。

心に余裕がないと、慌てたお金の使い方になりがちです。

日本人は忙しくて疲れすぎといわれ、物欲がその疲れを補っている側面があるとも言われています。

忙しいときほど一度立ち止まって、次の段取りを考える「数分」を意識するといいでしょう。

2.買ったら一生使うと考えるから、買い物に慎重になる

ドイツ人は

「家や家具はその人の“ポートレート(肖像)”。持ち物は、それを買った人の価値観を雄弁に語るもの」

と考え、何か1つのものを何十年と使うことも珍しくありません。

ものがあふれている現代では、“不用品や価値観に合わないものを放置しない意思”が必要です。

まずは、「いらないもの・使わないもの」を1カ所に集めて、“物の出口”を作ること。

おのずと暮らしを見つめることができるようになり、不要な買い物が減るはずです。

3.必要以上に自分を飾るのは恥ずかしい、だから見栄を張らない。

ドイツの伝統的な考え方では、ブランド品に囲まれたり、流行を追って模様替えする家はあまり良しとされないそうです。

物や流行に依存せず、それぞれがこだわりを持つからこそ、その人らしい魅力あるインテリアになる。

せっかく好きなものを自由に選べる時代です。

情報や見栄に縛られず、自分らしい買い物を楽しむことが必要だといいます。

家具蔵のお客様もドイツ出身の方やドイツに滞在した経験のある方は、自然とそのような考えを感じさせる方が多いのも納得です。

4.管理する=覚えておくこと。把握できる量を持つことで、余裕を失わず暮らせる。

「いつか使うかも」

そう言って使わずに置いてあるものが誰しもあるもの。

物が増えれば覚える数も増え、頭も心も疲れてしまうというものです。

ドイツ人はたいてい、把握できる量を保ち、置き場所も整えています。

そのうえで1日に1度はものを元の場所に戻してリセットし、自分のキャパシティ以上に持ち過ぎていないかチェックすることが大切です。

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現在の日本は…


日本でも戦前までは使い捨ての文化はなく、むしろ、ものを大切にする教育が行き届いていました。

「九十九神」という考え方からもわかるように、どのようなものにも神が宿り、神が宿っている物を簡単に捨てることはあまり誉められた行為ではなかったのです。

戦後の高度経済成長の中で、「使い捨て」の考えは大きくなっていき、日本のあらゆる製造業が「使い捨て」産業へと邁進し、成功をおさめ、経済は拡大しました。

そしてバブル経済の崩壊、災害や世相の変化を経て、また、少しずつ日本にも新たな考え、昔の人と同じような考え方が蘇りつつあります。

資源の枯渇も声高に叫ばれるいま、「使い捨て」の生活には、歯止めを掛けなければならない時代になっています。

使い捨てや大量消費だけの時代はもはや終わったのかもしれません。

物欲で欲求を満たすのではなく、大切なもので囲まれる暮らしこそ大事である、とドイツの人たちの考え方は教えてくれます。

家にあふれるものを見ては「邪魔だなぁ」「管理が大変だなぁ」と思うのではなく、今、本当に大切なものや必要なものと、気持ちよく暮らせる毎日を大切にする気持ちが必要です。

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参考文献

SBクリエイティブ 門倉 多仁亜「ドイツ式 暮らしがシンプルになる習慣」

エクスナレッジ 門倉多仁亜・吉谷桂子・西村玲子・吉川千明・李映林 「これからの暮らし方」

 


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