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「森のダイヤモンド」から生まれる無垢材家具

2018.8.3

「森のダイヤモンド」

あまり聞きなれない言葉です。

最高級の宝石であるダイヤモンドには「4C」という等級があり、それによって価値や価格が決まります。

無垢材家具の素材である木材にも同じように等級が存在し、その価値は同じように希少であることからそのように比喩されることがあるためです。

 

ダイヤモンドも木も同じく自然が生み出したものです。

ダイヤモンドはそのなかでも、ごく一握りのものだけが最高級のものとして流通されます。

木も同じく、最高のクオリティを求めていくとその枠に入ることができるのはごくわずかしか存在しません。

神様は人が近寄りがたい場所にダイヤモンドをばら撒いたのでは、とも言われるほどダイヤモンドが採れる地域は完全な僻遠の地ばかりで、ダイヤモンドが採れるまでは誰も近づかなかったような場所です。

木も同様、人があまり近づかないような極寒地域や森の奥深くまで入り伐採を行います。

どちらもそう簡単に手に入る物ではありません。

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無垢材に価値を持たせる3つの要素

宝石が価値を持つには「希少性」「美しさ」「恒久性」の3つの要素が必要です。

ダイヤモンドはそれを3つとも兼ね備えているからこそ憧れの的なのですが、木も同様にこの3つを兼ね備えているとやはり価値は上がります。

ダイヤモンドは無色透明のものが一般的ですが、なかには天然の色をまとったファンシーカラーダイヤモンドと呼ばれるものもあります。

人工的に色をつけたものとは区別され、このファンシーカラーダイヤモンドは鑑定書が付きます。

つまり、天然の色が一番美しく、稀少価値があるということです。

木も同様で、着色しなくても美しい色目・木目があるものは希少であり、なかなか手に入るものではありません。

だからこそ、たとえ無垢材家具でも着色しているものがある一方で、無着色で無垢材家具を製作できるクオリティの材は希少です。

 

木には節や割れ、ヤニ等の自然に出来た痕跡が残り、そこを省いていくと少量しか材は残りません。

ダイヤモンドも同様で、炭素以外の不純物が混ざると、その輝きもくすんできます。

どちらも純度の高い素材は希少で高価になります。

ダイヤモンドの母岩から採ることのできるダイヤの原石収集率は、全体からの2000分の1程度といわれ、同様に、良質な無垢材を得ることは樹齢の高い大径木であっても非常に困難です。

加工という段階を経ることで、さらにその量は少なくなり、希少性が高まります。

 

原材料としての価値は勿論のこと、それをどのようにして活かすかがモノとしての価値を左右します。

ダイヤモンドで言えば「カット」であり、これを誤ってしまえば本来のポテンシャルを引き出す事は出来なくなってしまいます。

ダイヤモンドのカットは、原石の特徴を活かし、最大限に美しく見せるための「技」です。

無垢材で言うならば「製材」「木取り」「加工」にあたり、いかに良材であっても木を知り尽くした職人でなければその価値は大きく目減りしてしまいます。

ダイヤモンドは「ダイヤモンドカット」を施す事でお馴染みの形になり、その美しさが増しますがその評価はそのプロポーションとフィニッシュ=形状と仕上げで決まります。

木の家具も同様に最後の仕上げが美しさのカギを握ります。

家具蔵の無垢材家具も、職人たちがさすり仕上げなど、手作業の手間を惜しまず行うからこそ、美しさや手触りの良さが生まれるのです。

ダイヤモンドの原石を仕入れることは数々のリスクが伴います。

同様に原木を直接仕入れることも、またたいへんなリスクが伴いますが、確固たる目利きを経て、熟練の職人の経験と感性により、製品になった時のイメージをどれだけ持てるかによってリスクをメリットに変える事が出来るのです。

 

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技術が左右する素材の美しさ

カットする前のダイヤモンド(原石)は、ほとんど光り輝く事はありません。

カットされて初めてダイヤモンドは光ります。

素材を最大限に生かすことは誰にでも出来るわけではありません。

そのカットの経験や技術があってこそです。

無垢材も同様。

木を活かしきる、木の良い所を最大限に引き出すには職人の腕が試されます。

 

ダイヤモンドの研磨方式としてブリリアントカットというものがあります。

58面体で構成されていて、その面の1部の角度が少しずれるだけで輝きを失ってしまいます。

無垢材に関しても同様で、良い素材に対して良い職人の正確な技術がないと、本物の家具は出来ません。

ダイヤモンドは同じ大きさでも価格が違うように、1つ1つ全く違います。

無垢材もそれぞれの表情が個性となり、それが魅力とも言えます。

同じものを作るより、その木目を活かす方が難しいのです。

 

最高峰の無垢材家具もダイヤモンドも自然の力だけで成し得るものではなく、一流の職人の技術があってこそ、魅力ある姿に変えることが出来るものです。

いわゆる「付加価値」とは希少価値があるものには人の手が加わる事でついてくるものだと考えます。

 

ダイヤの指輪を選ぶ時、その指輪をして出かける自分の姿や、友達に見せた時の反応などを想像するのは心躍るもの。

同様に家具を選ぶ時も、使う時のイメージや友人を家に招いた時の事を想像すると家具選びが楽しくなります。

ダイヤモンドは、身に付ける人の装いを彩り、ある種のステータスとなるものです。

家具も本物やこだわりのあるものを使うことによって暮らしを豊かにすると共に、その豊かさがステータスとなります。

希少価値のあるものを選ぶ。

とても贅沢で縁遠いものと考えがちですが、気持ちや生活を本当に豊かなものにしてくれる「真の贅沢」といえるものでもあるのです。

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