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無垢材・木材がもたらす「心地よさ」と「健康的な効果」の関係性

2018.10.10

無垢材や木材は、古くから住宅や家具などの材料として、その香りや触り心地が人に「心地良さ」をもたらすことが、

生活習慣からも科学的な見地からもよく知られています。

とくに「健康」が多くの話題を集め、その関心も世代を問わず高まるなか、無垢材や木材が特に生理学的にどのような心地よさと

健康的な効果をもたらすのかを見ていきましょう。

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木と快適性

まず、「心地よさ」とは何か?

これを明確にしなければならないのですが、「心地よさ」の定義に今のところ定まったものはありません。

自然は人に対して精神的な安らぎを与えてくれるものとして、私たちの意識の中に刷り込まれています。

その理由は諸々あるのですが、そのすべてが解明されている訳ではないのですね。

一つの考え方として、「ヒト」はその誕生から500万年の間、そのほとんどを自然環境の中で暮らしてきたことがあげられます。

人間の生理機能は自然環境の中で進化し、身体の器官はすべてそれに合わせてつくられたのです。

つまり自然環境により近い状況が、身体にとって「心地よい」状態ともいえるわけです。

「心地よさ」は「快適性」とも言い換えることができます。

「快適性」は学術的には「消極的快適性」「積極的快適性」に分けて考えられています。

「消極的快適性」というのは、安全性や健康の維持を含む「不快の除去」を目的としたものです。

例えば、落ち着きのある木造家屋の中で落ち着きを得る、という快適性はこの「消極的快適性」に属します。

逆に「積極的快適性」は適度な刺激によってもたらされるプラスαの獲得を目的としています。

例えば、週末に森林浴を予定するだけでワクワクしたり、実際に出かけていって気分が高揚したりする場合の「快適性」です。

どちらであっても「快適性」でありますが、こうしたことからも無垢材や木材を使用する、自然のものに触れる、というのは人にとって

心地よさを与えてくれるものになるのです。

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木の香り

例えば香りのある木=香木としてすぐに思い浮かぶヒノキ。

これを用いて、木の香りがもたらすリラックス効果の実験が行われています。

条件を一定に調整した室内で20代女性を中心とした層にヒノキの葉から抽出した精油の香りを90秒間嗅いでもらい、脳にどの様な働きが見えるかを測定したところ、

ヒノキの香りは脳や体内の機関に鎮静化をもたらしていることが分かりました。

つまり、木の香りは生理的なリラックス効果があることが科学的に判明したのです。

また天然乾燥したヒノキ材のチップ。

家具蔵でも無垢材ベッドフレーム「タタミベッドモデルノ」の畳床のなかに使用していますが、この香りも、興奮やストレスを鎮静化させること、木材由来の匂い成分

であるα―ピネンやD―リモネンというヒノキに含まれるものはリラックス時に高まる「副交感神経活動」を高めることも明らかとなりました。

特に木材の揮発成分であるα?ピネンが人の心理面や生理面におよぼす効果に関して、フリッカー(光のちらつきを見せて疲労度を測定するもの)値を指標として調べたところ、

疲労が軽減することも分かりました。

また、その他の実験でも作業負荷時における疲労を軽減する効果をもつことが観察されています。

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木の手触り

木の手触りが心地よい、という感覚は誰しも持っているものでしょう。

実は手触りを司る感覚「触覚」は、五感の中で最も早くに発達する感覚と言われています。

赤ちゃんに人差し指を差し出すと手のひらでぎゅっと握って、なかなか放してくれないという事がよくあります。

これは人の手の温もりや柔らかさが赤ちゃんにとって心地よいから。

触覚に心地よい刺激を受けることを求めるのは本能的に大人になっても変わりません。

無垢材はさきにもお話ししたように太古の昔から人と付き合いのある物質です。

無垢材や木材を触って心地よさを感じるのは、DNAの部分でこの「馴染みの良さ」があるからかもしれません。

 

無垢材を触った時のリラックス効果について、香りの実験と同じように条件を一定にして、無塗装のナラ材・大理石・タイル・ステンレス板などの

建築素材を90秒間触ってもらう実験をした結果があります。

その結果、ナラ材の手触りは、他素材と比べ脳活動の鎮静化と副交感神経活動の促進をもたらし、つまり生理的なリラックス効果があることがわかりました。

同じくナラ材を足の裏で触った時=つまり無垢材フローリングを使用した際のリラックス効果についても大理石の床と比べてみた結果、同様の結果を示したのです。

更にストレス時に高まる「交換神経活動」も抑制されることもわかりました。

木材への接触は血圧と脈拍数を抑える効果も与えてくれます。

ナラ材とガラスを比較した場合、その数値に大きな違いが出たそうです。

また、触るだけでなく「撫でる」ことでその数値はまた上昇します。

無垢材の家具に触れてつい撫でたくなる、という行動は心地の良さもさることながら、無垢材や木材がそうした健康促進の効果を持っていることを、

本能として人が持っていることの表れかもしれません。

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内装・外装・家具に至るまで室内で使われる素材にはいろいろなものがありますが、そのなかでも木を使ったものはなんとなく癒される、木を使った空間にいると

落ち着くといったことは、こうした生理学的なことや生き物としての本能が求めていることでもあるのです。

1/fゆらぎといった自然界独特のものも相まって無垢材から与えてもらうことのできるリラックス効果、まずは無垢材家具がたくさん展示してある「木の空間」

家具蔵の各店にて味わってみてはいかがでしょうか?

 


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