落ち着いた色合いと美しい木目が、重厚さと独特の気品を醸し出しているウォールナットの家具。黒く輝く褐色の材面は、磨き上げられた宝石のよう。クラシカルなテイストはもちろん、モダンな雰囲気のインテリアとも見事に調和します。

独特の風合いや木肌の美しさなどから、世界屈指の銘木に数えられるアメリカンブラックウォールナット。その実は「クルミ」と呼ばれ、食用にされたり、オイルやバターなどに加工されたりと、私たちの生活にも大変馴染みの深い木です。
ウォールナットは、アメリカ東部〜中部にかけて南北に連なるアパラチアン山脈一帯に自生しています。厳しい寒さのもとで時間をかけて生長するため、硬く粘りのある材質を持つ一方、軽量で扱いやすく、加工性や塗装性にも優れています。また、加工後の狂いが少ないため、かつては飛行機のプロペラに使われたことがあるほか、現在でもライフルの銃床や楽器(ピアノなど)にはこの木材が使われています。 辺材は灰白色。心材は濃い茶色のほか、時に黒紫色、赤紫色(紫の色素を持つ木は、北半球ではアメリカンブラックウォールナットのみ)などが見られることも。色味は一様ではなく、辺材から心材にかけての様々な色がグラデーションを描き、美しい模様の表情を形成します。
また、木理はしばしば不規則に交錯し、これもデザイン的な効果を高めています。木肌は、仕上げの方法によって若干の差はあるものの、はじめは濃い茶色、そして時間の経過とともに明るくまろやかな茶色へと変化し、落ち着きます。使い込むほどに味わいが出てくるのも、大きな特徴と言えるでしょう。世界に200種以上あるウォールナット材の中ではもちろん、現存する木材の中でも最高ランクの評価を得ているこの木材は、「家具材のロールスロイス」とも呼ばれ、チェアやテーブル、キャビネットといった家具や世界の高級車のウッドパネルなどに使われ、人々の憧れの的となっています。

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