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お風呂の歴史と浴室の種類

2017年12月04日

今回は皆さんにも身近な「お風呂」についてお話を進めていきたいと思います。

世界的に見ても日本人はお風呂好きと言われ、映画や漫画で日本の入浴スタイルにタイムスリップした古代ローマ人が感銘を受ける描写があったり、海外からの観光客からも日本スタイルの入浴が話題となるなど、日本の「お風呂」は特徴的です。

また、そんななかでも浴室は生活の中でなくてはならない重要な住宅設備となっています。

今回はそんな日本の「入浴の文化」と「設備の知識」をみていきましょう。

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お風呂の始まりと歴史

火山国である日本列島には、全国様々な場所に温泉が湧き出ます。

昔から、日本人は温泉や石風呂(自然の洞窟や岩屋を利用した“蒸気浴”)での入浴の文化を持っていたといいます。

その始まりは、6世紀ごろまで遡り、仏教の伝来とともに中国から伝わってきたといわれています。

入浴は「七病を除き、七福が得られる」と説かれ、健康促進と信心の両面から広まっていきました。

寺院では「体を洗い清める」という大切な「業(ぎょう)」の一つとして浴室や設備が備えられるようになり、そこで一般の人たちも湯浴みを行うようになっていきます。

宗教的な意味合いを持たない、純粋な公衆浴場「銭湯」が登場したのは江戸時代になってからです。

当時の銭湯は熱く焼いた小石の上に水をかけて湯気を出し、上半身を蒸らしながら、膝の高さ程のお湯を入れた浴槽に下半身を浸す仕組みであり、蒸し風呂の一種である「戸棚風呂」という形式が主流でした。

今でいう“サウナ”方式です。

その後、たっぷりの湯に首までつかる、「据え風呂」ができたのは、同じく江戸時代の慶長年間のこと。

井戸水を沸かして入れるので「水(すい)風呂」とも呼ばれ、一般の庶民の家庭に広まりました。

江戸では「鉄砲風呂」、上方・関西では「五右衛門風呂」として普及したそれは、人一人が入れるほどの木桶(湯量が少なく済むようにとの配慮です)を薪で熱するもので、皆さんも映像や絵でその様子を見たことがあるのではないでしょうか。

 

そして明治。

時代の変化とともに、銭湯の様式は大きく変化しました。

いわゆる蒸し風呂式のスタイルは無くなり、「改良風呂」といわれる現代のスタイルに近いものが主流になり、戦後になると、欧米文化が庶民にも浸透し、住宅の進化とともに『家風呂』が各地に普及していきます。

ガスだけでなく電気を利用するといったエネルギー利用技術の発展、温度自動調節機能や乾燥機能付きの浴室や、ジャグジー・水中照明、・浴室内TV…。

入浴は暮らしの中での「娯楽」であり、家事を助けてくれるものともなりました。

半身浴や寝浴、入浴剤・アロマなど家庭での入浴法を工夫する人も多く、裸のつきあいや開放感を楽しむ「温泉」や「スーパー銭湯」の登場等、日本の「入浴の文化」はさらに広がりを見せています。

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浴槽のタイプと選び方を知る

そんな入浴の文化ですが、やはり多くの方は自宅の浴室で入浴することがもっとも多いはず。

また、新築・リフォームの際に浴室は大きな打合せの要素になることもままあります。

ここではそんな浴室決めの際に覚えておきたい「浴槽」のポイントをお話しします。

 

浴槽のタイプには大きく分けて4つのタイプが存在します。

「和式」「洋式」「和洋折衷」「その他」であり、それぞれがサイズの違いとメリット、注意点を持っています。

また、浴槽の素材は「FRP(ガラス繊維強化プラスチック)」「ホーロー」「ステンレス」「人造大理石」「木」「タイル」などが主流です。

こちらも同じくそれぞれ、選択のメリットと注意点があり、どれをとり入れるかは暮らしのスタイルや専門の業者などの情報をしっかりと把握しておくことが重要となります。

例えば「FRP」は保温性・耐久性・耐衝性に優れ、価格も手ごろで手入れも簡単といいことづくしに見えますが、汚れが目につきやすいため、忙しい方には不向きかもしれません。

「人造大理石」はメーカーや商品によって品質に差異があり、ポリエステル系はアクリル系よりも耐久性・耐衝撃性で若干劣ることなどを覚えておく方がいいでしょう。

木製のものは檜に代表される純和風イメージの浴槽です。

保温性・耐衝撃性が高く、木材独特の心地よい肌ざわりが人気の理由ですが、木材の品質や材質によって耐久性などに大きな差異が生じるのでしっかりとしたチョイスが必要です。

 

こうしたことをふまえ、新しい浴槽を選ぶ際には、以下のことをチェックすると良いと言われています。

 

・浴槽を設置するためのスペースの広さの確認。

・入りやすさ・出やすさに加え、すべる危険性の予測など安全性の検討。

・肌触りなど材質感に対する感覚の好み。

・階上に浴室を新設する場合には、水漏れ対策や荷重の確認。

・リラックス空間としての視覚的(=デザイン・色彩)な快適さ。

・予算面からの検討。

 

いかがでしたか?

今回は住まいのなかでも、私たち家具店があまり触れることが少ない「浴室」についてのお話でした。

住まいは様々な要素で構成され、脱衣室など浴室が関係する空間に私たちの家具が入る場合もあります。

そのようななかで浴室についてのアドバイスを行うこともあり、家具蔵はそうした住まいについての総合的なお話ができる場所だとお考え頂ければ嬉しく思います。

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関連サイト

http://www.kagura.co.jp/division/housing/

http://www.kagura.co.jp/division/architect/

 

参考文献・引用

彰国社刊 小原二朗・加藤力・安藤正雄編「インテリアの計画と設計・第二版」

彰国社刊 壁装材料協会発行「インテリア学辞典」

遊子館刊  本田豊 「絵が語る 知らなかった江戸の暮らし 農山漁民の巻」

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浴槽の選び方 リフォーム会社紹介サイト「ホームプロ」

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