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東京都 藤田邸

家族の新しい歴史を刻む無垢材の家具

余計なものは何ひとつ置かず、すっきりと片付けられたリビング・ダイニング。「主人が“片付け魔”なので」と明るく笑う奥様は、仕事と家事の両方をこなすしっかり者だ。掃除のあとは、お気に入りのアームチェアでコーヒーを飲みながらゆっくりと寛ぐ。奥様自身は、いらなくなったものでも捨てずに大切にしたいほうだという。「祖母からもらったお人形が、そのうち祖母そのものに思えてきたり。子どもの頃から、モノを大事にする感覚が強いんです」。実家のご両親は、奥様が小さい頃から長年、木の家具を大切に使っていたそうだ。当時は特に意識していなかったが、結婚してからご主人と「家具は新居を買ってから」と決めていて、いざ選ぶという時に実家の木の家具のことを思い出したという。それは家族との思い出としていつもそこにあり、古くなっても家族の一員のようにぬくもりや愛着を感じさせるものだった。「妻の性格を考えても、家具は長く使えるものがいいと思っていました」とご主人。「結婚してから新居に移るまでの6年間、いい家具を買うのを我慢して、住宅雑誌などでイメージを膨らませていたのがよかったのかもしれません。シンプルで味のある職人モノがいいと思っていて、家具蔵さんに伺った際に職人さんの技や手間の話を聞いたときには、何か縁のようなものを感じたんです。」届いた頃と比べると、「木の表情が違うんです」とご主人。「家具を見ていると自分たちの歴史が感じられて、ますます愛着が湧いてきますね」。これからもご夫婦の新しい歴史が、家具とともに刻まれてゆくだろう。

木肌の美しいテーブルは「拭くたびに“いいな”と思えるんです」と奥様。
コーナーを利用したTVボード。 「4本脚で軽やかに見えるところが気に入っています」とご主人。
システムボードには、ご主人のお母様から贈られた博多人形や焼き物が飾られている。
竹や和室など、和のものも好きだというご夫妻。 和室には床の間の代わりにタモの特注テーブルを設置している。

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