2016.09.25
「床材の選び方 -第一回-」

皆さん、こんにちは。

つい先日、今年もあと100日というような記事を見つけました。

過ぎゆく季節も慈しみながら、今年の残り100日あまりも充実して過ごしていきたいものです。

 

さて、今回からは我々がお客様と家具材を決める際には、ほぼ必ず出てくる話題である「床材」についてお話しします。

暮らしの質やインテリアの完成度は、床が支えているといっても過言ではありません。

目に触れる面積としてとても大きな部分になるので、空間の雰囲気や調度品とのバランスもここで決まります。

また、屋内で靴を脱ぐ日本人の生活スタイルでは、床は人の素肌に一番触れる建材です。

裸足で歩く、何かの拍子に手をつく、寝転がる…。

そんな床材だからこそ、しっかりした知識を持って快適な空間づくりに活かしたいものです。

これから新築やリフォームをお考えの方にも参考になれば幸いです。

 

一言で床材といっても様々な種類があります。

木質フローリング、コルク、カーペット、タイル、クッションフロア、畳…。

それぞれに空間との相性や用途によっての適性があったりもします。

第一回目は、多くの方が採用し且つ選び方の基準も様々な「木質フローリング」のなかでも、無垢材を扱う家具蔵ならではともいえる「無垢材フローリング」についてお話を進めていきます。

 

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いわゆる一般に「フローリング」と呼ばれるものの多くは「木質フローリング」と呼ばれるものです。

木質フローリングは、主に

・無垢材(単層フローリング)…以下、無垢フローリング

・複合(複層)フローリング…以下、複合フローリング

に分けられます。

 

■無垢フローリングの特徴


無垢フローリングは、当然ながら無垢材を使用した床材のこと。

一般的に無垢材とは、切り出した天然木の一枚板を加工したもののことですが、JASの規格の中では無垢材の他にも「集成材(細かく破断された木材を貼り合わせた)を使ったフローリング」とされており、広い意味での自然材を使った床材と考えても良さそうです。
広葉樹を材料にしたものや、針葉樹を材料にしたもの、先程の集成材など種類も豊富になってきました。

樹種によっても異なりますが、空気を多く含んでいるので保温性や断熱性が高いことが特徴。

これは、以前のブログでもお話しした無垢材の大きなメリットです。

また、湿気の多い季節には余分な湿気を吸収し、乾燥しがちな季節は湿気を排出する調湿作用もあるので、夏は素足で歩いてもべとつかず、冬は静電気を抑えるのも魅力です。

柔らかい樹種であれば弾力性もあるので、足腰への負担は少ないでしょう。

 

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スギでつくられたフローリングのあるリビング

 

■塗装の違いを知る

 

無垢のフローリングは多くの場合何かしらの塗装を行います。

「オイル仕上げ」は無垢材ならではの質感や風合いを感じることができるのが特徴です。

植物油を原料とした自然塗料を用いたもので、表面に塗膜をつくらずに木材に浸透させ木材を保護します。

ご自身でメンテナンスも可能なので、それを繰り返す事による愛着も増してくるでしょう。

「ウレタン仕上げ」は傷がつきにくく、お手入れが楽なのが最大のメリット。

また、「クリアラッカー仕上げ」も木目を際立たせることが可能です。

いずれも表面に樹脂の塗膜をつくり、木材を守るものです。

最近では、UV加工を施したもの、アンティーク風の仕上げのもなど多様なバリエーションが増えてきました。
 

■樹種の違いを知る

 

無垢材は「広葉樹」と「針葉樹」のふたつに分類されます。

内装材に用いる広葉樹は、堅く、強度があり傷が付きにくいものが多く、針葉樹は軽くて柔らかいため、歩行感や肌触りの良さが特徴となります。

広葉樹で代表的なものは<ビーチ・ブナ> <オーク・ナラ> <メープル> <チーク> <ウォールナット> <バーチ・カバ>などが有名です。
針葉樹では<スギ> <ヒノキ> <パイン> <アカマツ>などを選ばれる方が多く、それぞれ産地にこだわる方も大勢いらっしゃいます。

 

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ナラのフローリングがナチュラルな風合い

 

年月が経つほどに色味が変わり、味わい深くなっていく無垢材の魅力は家具材としても床材になっても変りません。

色や木目の相違や節の有無も全ては自然材ならではの魅力であり、何よりも木の効能を享受し、風合いや手触りを楽しむことを潜在的に欲している方が多いのが事実です。

そんな背景もあって、複合フローリングが主流だった日本の住宅事情のなかでも、無垢フローリングを採用する方が多くなってきました。

家具蔵のお客様でも、こだわりを持って床材を無垢にしている方をお見かけします。

 

家具蔵でも「ハウススタジオ」などの施設で無垢材フローリングを実感して頂き、自然素材のなかで住まう素晴らしさを体感していただけるようご案内しておりますので、ご興味ある方は是非お立ち寄りになってみてください。

 

次回は今回の続きとして、複合フローリングのお話を。

お楽しみに。

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表参道ハウススタジオ。メープルの無垢フローリングが敷き詰めてあります

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